2014.6.22 (日) 
BVLGARI プレミアム フラワーワークショップ
 in GINZA

*BVLGARI プレミアム フラワーワークショップ in GINZA*



テーブルに飾られた薔薇より
野に咲く蓮華草の方がいい。

そう、、唄われたホールド ユアー ラスト チャンスの中の一節。

でも
今、私の目の前にある
テーブルの花たちは
個々の生け手の花に対する強い思いを受けて
華やかな輝きを放つ。
圧倒的な美しさを持って。

花は野に咲いている時が一番幸せな姿なのだと思う。
本当に。

土に根を下ろし
太陽の光を一身に浴び
そよ風に吹かれている
その時が
一番幸せなんだと思う。

でも

ひとの手でそれを切り落とし
命を絶つ。
切られた命は
それでも 
命の美しさを私たちに見せつけて、
その儚さ故の美しさを 
さらに 
見せてくれる。

だからこそ
作り手は花への畏敬と感謝を込めて
この刹那の命を輝かせないと
お花に対して申し訳が立たないと思っている。

生け花は 
武士が戦に出る前に庭の一輪を切り
その命に対峙し 
その命に自らを重ね 
その命を家族に残し 
覚悟を持って
戦に出たのが由来とも言われている。

だから 
切り花と向かい合うとき 
命の尊さ、力強さ、いとおしさ、儚さ、
その 
全てを五感を通して感じる。



今日のBVLGARIワークショップのアレンジは 
初のフリースタイルにした。
好きな花を好きなだけ取ってもらい 
好きなように生ける。 
生けるというより挿す。



目の前に広がった完成された
26個の色とりどりの花たち。
個性豊かに
各々の思いを込めた表情で、
こちらに微笑む。

ーーーそれにしてもみんな
上手いなあ!
こんなに
素敵に出来るなんてーーー

想像以上の創造力に 
私は打ちのめされ、思わず感嘆の声をあげる。


私が大切にしてるのは 
作り手のオリジナリティーだ。

模倣から始めても最終的に必要なのは 
オリジナリティーだ。 
いかに自分を表現するかだと思う。

その 
思いが形となったものが 
ずらりと並ぶ。
こんなに嬉しいことはない。

みんなで頂いたイタリアン。
みんなで話した2時間。
(私がほとんど話してたね。(笑) 

楽しかった。

BVLGARIの気品あふれるサロン。
夕暮れ時の赤く染まったフロアー。
飛び交う会話と、笑顔。

並んだ満開の花たち。
放つ命の香り。




皆さんと共に過ごした4時間!
幸せのひとときをありがとう!!

お花が連れてきてくれた幸せに、
感謝して 
私は皆さんの後ろ姿を見送った。

やむ無く抽選から外れたかた。
ごめんなさい。 
次回は是非お会いしましょうね。




外を見れば 
夕焼けが広がり 
朝の雨は 
優しく消えていました。

初のフリースタイル in BVLGARI。
無事に 
ここに、完遂!!

たくさんの感謝を込めて。

長渕 悦子