大阪府箕面市社会福祉協議会40周年のイベントとして大震災以後のボランティアにおける
「本当の『絆』のちから」を考える講演会にパネリストとして出演させていただきました。
私たちに何ができるか…
復興は永遠のもの。 忘れないで皆で考えてみよう。
そして
たとえ足を運べなくても思いを馳せることが大事…
関心を持つことが大切…
そんな思いでメイプルホールには600余人のひとが集まってくれました。
箕面市と宮城県七ヶ浜は親交があり、その関係から七ヶ浜ボランティアセンターより代表として星真由美さんが登壇されました。
星さんとは昨年5月に七ヶ浜を訪ねた時から懇意にしていただき、この日一緒に講演させていただいたのは大変光栄でした。
七ヶ浜は昨年襲った大震災以前から防災に関して真摯に取り組んで来ました。
阪神淡路大震災以後、向こう30年以内に必ず起きるであろう東北の地震、津波を想定して不測の事態をいくつも考え
シミュレーションから町をあげての訓練を頻繁に行って来たのでした。
星さんは、実際に阪神淡路大震災復興に関わった人たちを、その直後に招き、迅速なボランティアセンターの立ち上げかたなど
幾度も防災訓練、そしてシミュレーションを重ね、最小限の被害で、くい止めるための努力をされて来たかたです。
星さんが登壇され、その時の話しや七ヶ浜における現時点での実情や問題点、そして明日への思いなど強い祈りを込めて話しをされました。
私は、昨年4月より東北三県の各地を廻って見たこと、感じたこと、伝えたいことを話させてもらいました。
そして、震災直後に七ヶ浜に行った時と今年のゴールデンウィーク時の七ヶ浜の様子を写真を交えて話をさせていただきました。
各地のボランティアセンターが諸事情で閉鎖される中、未だ全国より毎日100人を切ることのないほど
多くの人が脚を運び七ヶ浜の復興に尽力を注いでいます。
そのリピーターの多い、七ヶ浜ボランティアセンターの様子を私の視点で話させてもらったり、
今後、個人レベルで出来ることとは何か、など星さんとご一緒させていただいた公演は、90分に渡りました。
星さんいわく、手伝っていただける皆さんに感謝し、その力を大事にしたい。
まだまだ地元の力だけでは覚束なく、一人でも、多くの力が必要です。
今後も東北に関心を持ち、この地に脚を運んでいただけたら有り難い。
私たちは復興を信じてこれからも前を向いて歩いていきます!
力強い言葉でした。
嬉しいことにこの日、箕面市のメルプルホールは満席になり急遽、隣の小ホールを開放、
本講演の模様を映像で流しながらこちらでも講演を進めてくださいました。
箕面市の多くのかたが震災後の復興に、強く関心を示していられることが伺われ、とても充実した思いやりの空間でした。
冒頭で福祉協議会の高田浩行さんの作られた4分間の映像が流れました。
「本当の『絆』のちから」と名付けられた映像は、「Try Again」の曲と共に流れました。
3月11日の大震災の悲惨な映像から、地元の人たちが必死で立ち上がろうとする姿、
自衛隊をはじめとする多くの人たちの生死をかけた救助、他国からの応援、支援など絆と言う強い思いやりの気持ちで、
結ばれて行く姿に全世界から寄せられたメッセージの言葉が重なり、
綴られた4分間の映像はとても感慨深く多くの観客の人たちの涙を誘うものでした。
人が傷ついた時に救えるものは、紛れもなく人であり、思いやりの心は次へ向かう大きな力になるものです。
箕面市のみなさん、そして箕面市の社会福祉協議会の皆さん、そして星真由美さん本当にありがとうございました。
長渕悦子