それでも、人間讃歌の声がする!!

杷木のひまわり畑に別れを告げ、それから

お願いして、連れていってもらったのは杷木地区の被災があったところです。

市役所からいただいた豪雨の被災文書には写真がありましたが、いまがどうなっているのか、知りたいと思いました。

これら緑の空き地が見えているところはすべて家が立ち並んでいたところだそうです。 

緑の雑草たちがやさしく目に飛び込み、のどかな村落に見えてしまうのが恐ろしいと案内してくれた地元の女性のかたは言われた。この緑があるところはすべて家があったところ、ぎっしりと家が立ち並び、空き地などないほどの住宅密集地であったと。

すべて土砂で押し流され、かろうじて残った家がぽつんぽつんと見える。

家屋の半分が土砂で埋まったままの状態で残る家。



さらに道なき道を奥に入っていくと、

 
寸断された山道が見えます、、、

 
整備のためにあらたに道が作られ、連日ブルドーザーや重機が復旧を続けています。



豪雨がもたらした土石流がこの山あいのおだやかな村落を1日にして飲み込んだ。この2年もの間、土砂を取り除き、流れた家を探し、巨大な岩石をどかし、道を作り、人間の手が再びこの村落に息吹きを吹き込もうと必死に動いている。しかし途方もない年月が必要なのも充分にこの惨状を見ればわかる。いったいどのくらいの年月が必要なのだろう。年月が過ぎたからと言って、人の心に残した大きな傷痕は消えることはない。天災がもたらした傷痕は生々しく、それを目にする度にうちふるえる。

でも、それでも、そうだとしても、

人は前へ、前へ向かって歩いていく。進んでいく。挑んでいく。

 
人間讃歌の力強い声がこの地の奥底から聞こえてきた気がした。

 
がんばれ!朝倉の地!杷木の国!

 
 
 
 
 
 

4 件のコメント

  • 生稲 勇 より:
    これが2年前の豪雨の傷痕なのですね。
    少しずつ少しずつ前へ進もうとする姿は
    東北の被災地と重なります。
    今年も大雨の被害があちこちで出ています。
    私たちは新しい情報にばかり目が行ってしまい
    それも大切なことなのですが…
    数年前の、あるいはもっと前の災害を
    どこかへ置き去りにしてしまっています。
    そこに生きる人たちにとっては
    まだまだ進行形の復興を
    過去形にしてしまっていることがあります。
    …ing
    写真から強いメッセージが伝わってきました。
    気づかせてくれてありがとうございます。
    九州に咲くひまわりが笑顔に繋がりますように。
  • 長渕ファミリーファン より:
    あらためて大変な豪雨被害だったことがわかります。
  • 浅野 陽子 より:
    自分で行動して、
    自分の目で確認する。
    悦子さんの凄い所です。
    九州は、台風や大雨が降ると、
    すぐに道が通れなくなると九州の方から、
    聞いた事があります。 
    地球温暖化で、梅雨前線の位置も変わり、
    世界で異常な現象が起こっています。
    本当に、どこで何が起こっても、
    おかしくないです。
    杷木地区に自宅、故郷がある方達。
    悦子さんを通して、この状況を知る事が
    出来ました。
    何かお力になれる事があればと、
    本当に心から思います。
  • いちファンのK より:
    前へ進むしかないんですよね、明日へ向かって。
    前向きにいきたいですが、、

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