残す。

残す。

今のわたしは、長い日常のなかで、教えてもらったこと、感じたこと、経験したことで、出来ています。65を迎えたわたしは、ちょっと振り返り。それを時々、こうやって残してみよう、、、と思っています。

結婚と同時にわたしは表舞台に立つこともなくなり、と、同時にわたしはこれからの歩みを記録することに決めたのでした。それは書としてであり、写真カメラであり、ムービーカメラでありました。

わたしは撮られる側から撮る側に回ったのです。決定的になったのは子どもが生まれてからです。その数は加速気味に増え、日常イコール記録といえるぐらいの生活になりました。それはわたしの父親がそうであったので、わたしが幼少から見てきたことを今度はわたしがしていると言う、ごく自然なことでもありました。

生まれた赤ちゃんにこちらの思いが伝わり、言葉が伝わり、目の前の赤ちゃんは、自分で立つようになり、こちらを見て笑うようになっていく。そのうち、言葉が伝わるようになり、言葉を話すようになってくる。

その頃、わたしはこどもの目線をカメラに向けさせる。いわゆる、はい、カメラ向いて!であり、はい、チーズ!であり、はい、笑って!という写真を撮り始めました。

そのころ、家人から言われたこと。それは、

こどもの顔はカメラに向けさせない。自然にしている動作、自然の顔を切り取るように。カメラ目線は要らない。記念写真はいらない。

である。

当時、何気なく放った言葉なのだけれど、これは強烈なメッセージであるから、強烈に覚えている。

え、だってこっち向いて笑ってる顔は撮りたいじゃん。これ、単純なわたしの考えだった。でも

それを極端に、嫌がった。笑ってる顔は自然に撮ればよい。

 
それ以来、そうするようにしてきたつもりだが、ついつい、はい、こっち見て笑って~!凡人のわたしはやってしまう。

 
我が家に残る写真にはカメラ目線がないわけではないけれど、カメラを見ない写真を撮るように、と、ずっと言われ続けてきたことをそっと伝えさせていただきます。

 
確かに、、

それが”日常を切り取る”ってことだったように思います。

 
 
 
 
 
 
 

31 件のコメント

  • 片岡 成仁 より:
    その自然な表情を撮るのが難しいのですよねぇ~‼️(^^;
  • 長渕ファン最強夫婦★千香子 より:
    なるほど~~!!!

    私も姪っ子達についつい、
    こっち向いてと言ってしまいますが
    自然なままを残す方がいいですね!
  • 宮城のトムソーヤ より:
    押忍👊
    宮城のトムソーヤです👍

    うーん🧐奥が深い 超凡人の自分には考えた事も無い!

    去年の昨日は、菊人形展で悦ちゃんとしっかりカメラ目線の写真撮ってましたね😁
  • 高井邦克 より:
    今の時代はスマホのアルバム?皆で共有して見られるそうで、コメントまで入れられると最近知りました。
    ほとんど強制的にやり方を教わり、産まれたばかりの孫の写真が日々大量にアップされるという。(笑)

    悦子さんが言われたカメラ目線はいらない、日常を切り取れ‼️
    今、大量の孫娘の写真を確認したら、カメラ目線が殆どない。これは才能なのか?
    いやいや、ほとんど目をつぶっているし、まだ目線がこっちに向かないだけなのだろうなー。

    写真だけじゃなく動画まで共有出来るって、ニヤニヤしちゃうかも。^_^
  • 久保田恵美子 より:
    感激です。
    夫婦、家族の歴史ですね。
    家人様のお言葉、深い。

    ほんとうについついこっち向いて、チーズなどと。
    姿を写すとパラパラと見る写真でなくじっくり見つめる写真が撮れるのですね。

    こうやって、言葉や文章にしてもらえると私達もふり返れるし、深く胸に刻まれます。

    私の一部は悦子さん、家人様でできてます。

    これからも共に感じて生きていきたいです。

    ありがとうございます。💝💖💕💓❤️
  • yukio より:
    素顔、自然のしぐさを残すことで、懐かしい情景や記憶が蘇ってくるのですねー^_^
    時代も変わり、今は何度も撮り直しも出来るのも良いのですが、昔は現像してからしか上手く撮れているのか?どんな表情で撮れているのか心配もしましたが、それなりの良さがあったように思います。今はアルバムってなくなりましたねー 少し寂しい気にもなりますね
    現在では便利なスマホ無しでは暮らせないですよね
  • 焼肉一山 より:
    深いですね。
    そんな、感覚をお持ちの家人さまだから魅力的何でもすよね。
  • s より:
    すごく深い言葉ですね。
    アルバムを、後に見ていく時、自然な一コマを切り取った写真の方がその時の記憶がそのまま蘇りますね。
    家人さんの 何気なく放った言葉を切り取り えっちゃんが伝えてくれて、これまた 自然な一コマを撮った写真を見るようで 素敵なアルバムを見せていただきました。。。
  • 大槌人 より:
    確かに!
    孫や犬達にまで「こっちこっち」と言いながら撮っている私の2000枚以上保存されている携帯のアルバムには同じ写メがいっぱいです。相棒には同じ写メばっかり保存して…消せば?って言われてます。
    これからは声を出さずに自然な姿を撮ります!
    勉強になりました!
  • 佐藤正啓(まさあき) より:
    悦子さんおはようございます。確かに剛さんの多くの写真もそうであるように。何気ない「日常」が大事なんですね🎥📷
  • つっくん より:
    深い、、、。
    確かに、ハイポーズ!の笑顔は
    作られた笑顔だけど
    不意に撮られた笑顔は、本物ですよね。
    長渕家の日常の記録なんて
    夢のようですね。
    見られるものなら、見てみたいです。
  • 廣美 より:
    確かに、言われてみればそうですよね。

    私もカメラ目線の子供の写真が多いですが、走りながら
    笑っている瞬間の写真なんかを見ますとやっぱりとても
    無邪気でそれはものすごく自然体で最高の笑顔していま
    す✨

    家人様のお言葉、本当に素晴らしいと思いました。
    ありがとうございます。
  • 1人官女 より:
    平成5年12月9日の女性週刊誌と長渕剛JAPAN93のビックタオルが私の家届きました。雑誌の内容は17歳の高校の男子と長渕剛さんとの握手姿の御2人でした。
    カメラ目線ですが飾りのない御2人の姿でした。
    雑誌の送り主は17歳の男子のお母様です。
    その後、17歳の男子は白血病で旅だったんです。
    時は過ぎ
    お母様からまも君の志しのバトンを託されて
    ビックタオルが届きました。
    長渕さんの唄をライブで唄時バスタオルとまも君の
    生きた証を伝えて行く事を決めました。
    長渕剛さんが山形のまも君を覚えてて欲しい!
    久々に清々しいカメラ目線のツーショットを
    見ることができた日でした。
  • TaKaKo より:
    おはようございます❗

    家人様らしいお言葉😊

    わたしも凡人です。
  • ゆり より:
    剛さんの意向を常に尊重してきたことがスゴいの一言。
    ファンにとって、「長渕剛」は不滅のスターだけど、悦子さんにとっては「夫」ですよね。
    私は些細なことでも夫と喧嘩してしまうし、亭主関白とは程遠いです。
    ブログをずっと拝見して、常に夫を立てている悦子さんの姿勢がヒシヒシと伝わってきます。
    頭が下がります。心得を伺いたいです!
  • 多美子 より:
    確かにそれが自然でいいかもですね。私最近思うに。子供が生まれて本当カメラを通さないと子供をみてないみたいに、写真ムービー取りまくってましたが、自分のがないですね。別に無くていいのですが、何処からこんなに老けたかみてみたかったですね!🤭悦子さんの、アクションのかっこよさ封印してしまってますが、少しテレビで復活して欲しいな。
  • あとこ より:
    無意識、無防備な写真はいいものが、撮れますよね。
    記念写真は記念でありよいですが、
    何気ない写真の方が、何か動かすものあります!
    流石、家人さまです。
  • 大分 まき より:
    振り返ると色々ありますよね😊
    恋人から夫婦になり
    子育てで親子で成長していく…
    家族として成長できる
    そして命が繋がっていく‼︎
    まだまだこれから‼️
    前へ前へ
    追いかけて生きます‼️
  • こうこ より:
    長渕さんらしいと思いました。
    誰でもカメラに向かうと顔をつくってしまうものです。
    でも後になってアルバムを見た時、子どもは特に、何気なく映った表情がたまらなく愛おしかったりします。
    整えた美しさではなくて、ありのままの美しさが愛おしく感じられたりするものですね。
    何度も撮り直しが出来なかったフィルム写真も味がありましたね。

    日常ってそういうものですね。
    「日常を切り取る」という言葉素敵です。
    悦ちゃんは、そうして、たくさんのものを大切に紡いで残して来られているのですね。
  • ショウ 年下です浦安のショウでーす!! より:
    えっちゃん こんにちは!!アルバムに残しているんだね ショウはスマホのカメラしかもっていないから残すのがパソコンにとりこまなきゃいけないからたいへんなんだ 仲良しの犬🐕ショートステイ先にいるんだけどもう一年あっていません だから写真がとれないんだ
  • FUKIKO より:
    悦子さん
    カメラ目線分かる‼️
    ついついハイ!チーズって言ってしまいます😅

    しかしカメラ目線では無い横顔が
    次第に赤ちゃんから幼児に
    少年、少女に変わっていくんですよね。

    何気ない日常を切り取りたいと思います!
  • よーぽん より:
    悦子さん、こんにちは。
    家人さまのお言葉、確かにそうですね。

    こっち向いて!!笑って〜!!って、つい、子ども達にも言ってしまいますが、しつこすぎて、だんだん子どもも不機嫌になってきたり、まだぁ?と言われてしまったり…
    無心に遊んでいる時や、頑張っている時のそのまま、ありのままの表情はやっぱり生き生きとして、子どもたちの気持ちが伝わってきますよね。
    当時の写真を見ても、ありのままの写真からは、子どもの声が聞こえて来て、鮮明にその瞬間を思い出せる気がします。
    さすが、家人さま、深いです😌
    これから写真を撮る時、ありのままを残す事を心がけようと思います😊良い気づきを頂きました❣️
    ありがとうございます🥰
  • tonton より:
    極々最近、急に思い出して息子達のアルバムを引っ張りだして見たところです。
    親バカですが、本当に可愛いんです。
    特に幼稚園にあがる前の写真。
    カメラ目線でない自由なチビ達。
    耳も遠くなり一日中ほとんど横になっている93才の母の所へ、そのアルバムをドサッと持って行きました。
    「可愛いね~」「可愛いね~」を連発して、とても喜んでくれました。
    私はマメに記録を残しません、ビデオカメラも無かったですし、写真もあまり撮りません。
    でも古い写真っていいですね。
    とてもとても懐かしい。
  • 木崎ようこ より:
    悦子さん、今晩は、
    そうですよね、子供の頃、写真撮ってもらう時、撮る時
    カメラ目線、カメラに向かって、ポーズ。

    家人様、言わく、自然を撮るのが一番、
    それは、なかなか難しいのですが、
    家人様、自然に咲いてる、野の花にも、目線がいかれる
    様ですね。
    でも今は、本当カメラで撮影とは、ほとんどないですよね、スマホ等、、、、
    何事も残す事、大事な事、
    2021年からは、先ずは、一年日記から、挑戦しようと、思ってます。
    私なりに、何か残す事、頑張りたいと、思います。💐
  • スミ より:
    なるほどです。確かに…やはり家人様はすごい。目からウロコでした。これからは子供達に「はいコッチ向いて〜」って言うのやめてみます^_^
    悦子さん🥰ここに残して下さりありがとうございます💕
  • 八子茂樹 より:
    剛の言葉なんとなくわかります。我が家でもそうですね。妻と対照的かもしれない!
  • kana より:
    長渕さんらしい目線ですね。
    どんな世界が広がっているのか…覗いてみたい🤗
     
    言葉のひとつひとつが
    悦子さんの中に残されて
    私たちにも伝えてくださり
    愛が広がっていくのが嬉しい💕

    ありがとうございます😊
  • さゆり より:
    子供が生まれた頃は[毎日写真撮ろう]くらいの勢いが
    あったのに、いつの間にか勢いもなくなり
    大きくなるにつれ行事の時くらいしか
    撮らなくなってしまいました。
    それこそ、記念になる場所で「はい、こっち向いてチーズ」
    でした。当時はフイルム買って現像に出して
    出来るだけ無駄に出来ないという
    気持ちが記念写真になってしまったカモ・・
    今はデジカメで何枚撮っても余裕だからいいですよね。
    すぐ見れるし。
    家人様がいうように自然体が一番ですね!
  • たんぽぽ より:
    悦子さん╰(*´︶`*)╯♡

    お疲れ様です。
    家人様は深いです。

    隠し撮りの方が自然で
    とてもいい顔の時があります。
  • 浅野 陽子 より:
    私の撮る写真は、
    余りに下手です。
    七五三は、写真を嫌がり、
    熱田神宮の砂利の上で、
    千歳飴を舐めながら座った写真。
    お遊戯会は、浴衣を着るのを嫌がり、
    涙の写真。
    犬に、桜の花びらを繋いで、
    首輪にしたら、ペロンと食べてる写真。
    どうして上手く撮れないんだろうと
    思っていましたが、
    料理長様の言葉の意味が、
    写真を見返して分かりました。
    心が軽くなることばですね。
  • いちファンのk より:
    家人様は、個性的?で一味違いますね。

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