熊本城。

二日目夕方、熊本市経済観光局  熊本城総合事務所 、所長田代さんと主席審議員の津曲(つまがり)さんと合流。熊本城の中を案内していただいた。

中に入るのは2回目で、着々と復旧されているという。

 
2年後には内部に高さ6メートルの陸橋游歩道を完成させ、一般開放を計画されているとのこと。

地面を歩くのではなく、あくまでも横断歩道橋のような通路を頭上6メートルの位置に作り、復興の一部始終を一般の方々に見ていただきたいとのこと。

 
 
残念ながら

内部の撮影は禁止でしたから

拙いですが、文章での状況報告です。

 
崩落したすべての場所にはすでに足場が組まれ、メッシュの覆いが施され、中が透けて見えるようになっていました。

崩れ落ちた城壁の石は、ほとんどが片付けられ、違う場所に保管されているそうですが、まだ城内には

ところどころ、水色のペンキで丁寧にナンバリングされた石が転がっていました。また、崩れておらず、そのまま残っている城壁のいたるところには、

細く長い20センチほどのメモリのついたガラス棒が、これから起こりうる微細なズレや崩落にもそれをすぐさま、数ミリ単位で検知できるように石垣の表面に取り付けられていました。

内部地面にはすべて、工事車両が出入りするための分厚い鉄板が敷かれており、

大きな天守閣には

赤錆びた太い鉄骨がむき出しのまま組まれ、下から見あげると、まるでその姿は今、まさに新しいビルディングが、建設されているかのような錯覚を起こすほどのものでした。

↓  これは翌日、24日。泊まったホテルの部屋より熊本城が一望できたのでその写真です。

3日目抜けるような青空が広がりました。

↑  天守閣のシャチホコがやっと取り付けられたとのこと。

↑大きく拡大してみてください。

手前右の敷地に

城壁の崩れた石がきれいに並べられています。

 
☆☆☆

 
熊本市は被災した熊本城の復旧スケジュールや手順をまとめた「熊本城復旧基本計画」を正式に決定しました。

計画期間は20年。

石垣や建物は2037年度 復旧完了を目指すとのこと。

早期の復旧を進める天守閣については耐震化などを進め、2019年までに大天守の外観を。

21年には小天守を含む天守閣全体を復旧させる。

19~20年度には、復旧過程を観光客が見学できる仮設通路を設ける。と、発表しました。

☆☆☆

津曲さんは丁寧に約1時間半、内部を歩きながら復旧状況の説明を分厚いファイルを片手に熱心に、丁寧にしてくださいました。今の熊本のことをみんなに知ってもらいたい!と。

 
いま、残されている重要文化財の建物は倒壊したものも残っているものも、すべてひとつひとつばらして丁寧に保管し、土台の完成のあとにまたひとつひとつ組み立てていく。

重要文化財とは、修復に際し、新しいものではなく、当時のそのままの部材で元通りにしなければいけない。折れたものも崩れ落ちたものもひとつ、ひとつ拾いあげ、それを修復して使用し震災前の姿に再現するとのこと。どれもこれもひっくり返りそうになるぐらい、気が遠くなるような作業だ。これが20年続く。

人知を尽くした復旧作業が毎日続けられている。

鎌倉時代にこの城が立てられたことも人間の叡知にははかり知れない力と無限の可能性が潜んでいることをまざまざと証明しているが、

この信じがたい崩落をすべて元通りに再現してゆこうとする人間の力にも計り知れない復興魂を見る。日本の宝を後世に残さねばならない強い使命感と再生こそが未来に向ける明るい希望であると、そこに宇宙的な神がかり的な底力を感じる。

 
優しい顔の

津曲さんに(右)お別れをしてわたしは

ヘルメットを脱いだ。

 
 
中央は県会議員 高野洋介氏。(2年前ひまわりを届けた際にも樺島知事との面会や、屋台村。避難所との訪問にも尽力くださり、、今回も熊本城、益城、阿蘇のスケジュール管理組みを敢行、一緒に回ってくださった。)

 
 
 
 

9 件のコメント

  • TAKAKO より:
    悦子さん、おはようございますm(__)m

    丁寧な文章で今の熊本の復興状況がよくわかりました。
    まだまだなんですね(ToT)

    時間はかかりますが、日本人の繊細でしっかりした技術により、また素晴らしい熊本が蘇ると思います!

    今日も1日頑張ろう(^^)
  • 馬場 ゆう希 より:
    悦子さん、おはようございます。

    繋げていく、伝えていく、って、生まれた者の使命なのですね。

    それは生命と一緒で。

    悦子さん、今日も一日健やかにq(^-^q)。
  • まさ より:
    悦姉お疲れ様です。
    忘れない忘れさせない忘れたくない。
    微力ながら自分も細々と支援を続けています。
  • 片岡 成仁 より:
    お疲れ様です‼

    百聞(百文)は一見にしかず?
    なんて言葉があるような?ないような?
    ですが、非常に現場の状況が伝わってきました。

    1が2に、2が4に、4が8に…
    そんな倍々に復興が進めば良いのですが…、

    1が2に、2が3に、3が4に…、
    塵も積もれば山となる?
    小さな事からコツコツと?
    ほんとに気が遠くなるような作業ですね‼

    このひとつひとつの地道な作業の先には
    これから続く人類の未来に
    語り続けられる歴史の1ページになるのでしょうね‼

    携わってらっしゃる方々、
    本当に御苦労様です‼
  • 、井坪純子 より:
    悦子さん💗長旅お疲れ様です🙇熊本の皆様のお心遣い。被害にあった方々。本当に、身体大事に復興に頑張っておられて凄いと思います。悦子さんの優しいお心遣い❗本当に、素晴らしいです😌💓🌻気をつけて、東京に、お帰りください🙇お疲れ様です🙇熊本の様子が、よく分かりました。私にも、何か出来ることがあるのかなって思います。各幼稚園のひまわり🌻が、すくすく成長しますように。悦子さん💗ブログ今後も、拝見させて頂きます✨😌✨今日から、私事ですが、車椅子の彼が、車椅子が彼専用のが、出来上がり、車椅子でのリハビリが始ります。
  • 宮田文恵 より:
    おはようございます😆

    出会い、繋げる、伝える、そして生きる。

    ひまわりプロジェクトに参加出来た事、少しでも又一歩踏み出すお手伝いになれますように。

    悦子さん、有難うございました!
  • ハッシー より:
    熊本城の復興。
    気の遠くなるような壮大な地道な作業なんですね。
    メディアなどでは中々伝わらない細かい現地の
    様子が伝わります。
    本当に地道に一人一人が関わって大きな
    プロジェクトになるのですね。
    亡き父が天守閣?に名前を残した・・と
    言っていたのを思い出しました。
  • こマきネ じゅんこ より:
    20年。。。失ったものを取り戻すって並大抵じゃないと想像する。けど、失ってはいない魂が、また新しい歴史を塗り重ねるのですね。魂を失わないって凄いな。
  • いちファンのK より:
    熊本城、1度行ったことありますが、鎌倉時代ですか!
    20年、長いです。
    悦子さんの、被災地への真摯な取り組みはスゴいです。
    災害、起こらないことを願います、祈ります。

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